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【テニス上達の秘訣 vol.08】テニスのスマッシュが格段に上達する打ち方

2021 11/17
【テニス上達の秘訣 vol.08】テニスのスマッシュが格段に上達する打ち方
目次

テニスのスマッシュが格段に上達する打ち方

試合の中でラリーが続いた後にチャンスボールが上がってきて、スマッシュのチャンスが来た時、凄く緊張しますよね。皆さんはそのような経験ないでしょうか?特に接戦の試合の時にスマッシュを決めたら勝てると思った時の緊張感といえば、言葉では言い表せないほどのドキドキ感です。

今回は緊張した状態になったとしてもスマッシュが安定して入るようにする為に、フォームの基礎を見ていきたいと思います。スマッシュのフォームをしっかりと確認して、基礎の大切な部分を動画をみながらしっかりと理解するようにしましょう。

ラケットの引き方は下からではなく上から引くこと

スマッシュの構え、セットをする時のラケットの引き方が下から引いている方を見る事があります。下からラケットを回してしまうとラケットヘッドが重く感じるようになってしまって、セットの時にラケットがフラフラと揺れてしまう可能性があります。

更にラケットを回すのにも時間がかかるので、ボールが落ちて来た時にすぐにラケットを振らないといけなくなってしまうため、落ち着いてボールを見る時間がありません。下から回してラケットを引く方法は絶対にしてはいけません。

下の動画でラケットの引き方の悪い例と良い例を実演していますので確認してみてください。

スマッシュのラケット引き方は、ラケットが顔の前を必ず通ってセットが出来るようにして下さい。顔の前を通してラケットを引くと、常にラケットヘッドが上を向いている状態になっているので、フラフラとラケットが揺れる事なくセットが出来るようになります。そして、構える時間が下から引く時間に比べて格段に早いので、振り遅れたりする事はまずないでしょう。メリットばかりの引き方なので、是非完璧にラケットを顔の前を通して引けるようにして下さい。

ラケットセットの時にラケット面も体も横を向いておく

ラケットを引いてセットが完了した時に、正面を向いている人は沢山おられます。特に後ろに下がりながらスマッシュをする時に正面を向いている人は注意して下さい。正面を向いた状態からスイングをすると体の力を使ってボールを打っているわけではなく、腕を使ってボールを打ってしまう為、疲労が蓄積してくるとエルボーなどにも繋がり、ショットの安定度は良いとは言えません。

また、正面を向いたまま後ろに下がると、万が一足がもつれたりした場合は危険な倒れ方をする危険があります。
怪我をしないようにする為にも、そして打った時にボールを安定させる為にもラケットを引いてセットが完了した時には、体とラケットの打つ面は横に向けて、顔だけでボールを見るようにしていきましょう。

ラケット面も体も横を向いた状態を作る事によって、1番大切である『体を使って打つ』という部分に結びつきます。
体を使って打つと、怪我をしにくい状態になるのはもちろんの事、スマッシュの威力や精度など、質の部分が大きく変化します。威力・精度ともにレベルU Pは間違いなしです。

1点だけ注意点があります。それは、横を向くと落下してくるボールと振り出すラケットを合わせるタイミングが非常に難しくなります。タイミングを合わせるコツとしては、頭の中で1・2・3などのリズムを取るようにしましょう。

悪い例と良い例を下の動画で確認していきましょう。

ラケットは最後までしっかりと振り抜こう!

ここまで来ると最後はラケットを振れば良いだけでしょ?という方は多いと思いますが、この最後にも大きな落とし穴は待っています。このシーンがスマッシュにとって1番大切と言っても良いかもしれません。

上から落ちてくるボールに対して、緊張した場面ではどうしてもゆっくりとラケットを振って合わせようという状態になる人は多いと思います。これは1番してはいけない行動なのです。ラケットをゆっくり振る事によって、確かにボールをラケットの真ん中で捉える事は可能だと思います。ですが、上から落下してくるボールは落下の勢いが強いです。ラケットのガットの上をするりと滑り落ちて、フレームにガチャっと当たり、どこかへ飛んで行ったりや、ネットにかかったりという確率が高くなります。

ラケットをゆっくり振った場合の失敗例を下の動画で確認してください。

ラケットを振り抜くためのプロネーション動作

上の失敗例のようにならない為には、思い切ってラケットを振り抜く事が大切です。ここでプロネーションという動作を使います。プロネーションとは、『内旋』という肘を直角にして、肩を前に回す肩関節の動きと、『回内』という肘を外にひねる動きを組み合わせたものです。

プロネーション|内旋の動き
プロネーション|内旋の動き
プロネーション|回内の動き
プロネーション|回内の動き

プロネーションの動作を使ってラケットを振り抜く事によって、薄いコンチネンタルグリップでもしっかりとラケットを振り抜く事が出来ます。しっかりと振り抜く事によって、威力と精度が一気にU Pします。

  まとめ

  大きく3つの基礎を説明しました。しっかりと理解して、練習をすると必ず身につきます。スマッシュの威力や精度が格段にレベルU Pして欲しいのはもちろんですが、怪我をせずにテニスをする為にも体の使い方を勉強していくのも大切な事です。自分自身のスマッシュのフォームを動画で撮影して、確認してみて成功例と照らし合わせて見て下さい。良いフォームでスマッシュをする事によって、ショットの精度と怪我のしない率を上げていくようにしましょう。

最後に一連の動作を動画を参考に練習してみてください。

撮影モデル

唐津 裕貴

唐津 裕貴(からつ ゆうき) 
トップランジュニアEXコース
相生学院高等学校2年生
兵庫県出身

・全日本ジュニアU16 シングルス出場、ダブルスベスト4
・JOC関西予選 ベスト4
・近畿高等学校テニス大会 シングルスベスト16、ダブルスベスト8

アグレッシブなプレーが多く、サーブ&ボレーやリターンダッシュを使うボレー主体の選手。ストロークではバックの強打で相手のバランスを崩して、すかさず攻撃に転じる事が出来る。

撮影モデル

高畑 里樹

高畑 里樹(たかはた りき) 
トップランジュニアEXコース
相生学院高等学校2年生
東京都出身

・全日本ジュニアU18 シングルス出場、ダブルス出場
・JOC関西予選 準優勝
・近畿高等学校テニス大会 シングルス準優勝、ダブルスベスト8

左利きのサーブを活かして、ストロークでもボレーでもポイントを獲る事ができる選手。強いメンタルと気迫も備わっていて、常に攻撃をする事ができる攻撃型のオールラウンダー。

【執筆・監修】
澁谷竜矢[トップランジュニアEXコース・相生学院高校男子テニス部監督]
横山由美子[株式会社トップランWEBコンテンツマーケティング担当]

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