フォアハンドストローク編
テニスでボールをコントロールしたり、スピードを上げたりする為には基礎のフォームをしっかりと固めないといけません。今回はフォアハンドストロークのフォームについてご説明します。
●スプリットステップ
どのショットにおいても1番大切なのが、このスプリットステップです。スプリットステップの着地時に作りたい姿勢を「パワー(スクワット)ポジション」と言います。
足は肩幅からやや広めにスタンスを取り、背筋はやや前傾で真っ直ぐ伸ばし、股関節から曲げ、膝はつま先より前に出ないようにします。この姿勢は最も早く動ける姿勢です。
パワーポジションを作る際には、140度〜160度に膝を曲げてください。その姿勢が最も力が入る状態と言われています。この姿勢を意識する事によって、瞬時に動けることになるでしょう。
●テイクバック
まずは足幅(スタンス)ですが、スタンスはセミオープンスタンスを使用します。飛んで来るボールも見やすく、正確なインパクトが可能になるのと、ボディーターンがしっかりと出来るため、ボールにパワーをしっかりと伝えることができます。セミオープンスタンスは足を約45度にセットしなければいけません。
そして上半身ですが、左手をラケットに添えて、左手でラケットを引くようにしましょう。この動作をすることにより、肩がしっかりと入り身体が開かなくなり、上半身のひねりのパワーを使うことができます。ひねり戻しの力によって、しっかりとボールにパワーを伝えることができます。
●インパクト&フォロースルー
スイングをし始めて、ボールの当たる瞬間(インパクト)のラケットフェイス面は、地面と垂直にしましょう。スイングスピードの速い方は、ラケットフェイス面をやや下向きにして、スピンを多くかけることもあります。スピンをかけたい方は、下向きにして7割の力で振り抜きましょう。インパクト時には、左手もしっかりと引きスイングスピードUPの手助けができるようにしましょう。
スイングスタートからフォロースルーまで、打つ方向に向かって体重移動をすることにより、パワーのあるボールが打てるようになります。後ろの足が打つ方向に出るようになると完璧です。
実際の動画でご確認ください
最後にフォロースルーですが、フォロースルー時に左手を残すことによって、パワーロスを防止するとともにコントロールの向上に繋がります。右手首の回内動作(親指側にラケットを回す動作)をフォロースルーに入れることにより、フラット気味にボールを捕らえながらも、抑えが利くように回転をかけることができます。攻撃的でありながら安定感も抜群なフォアハンドが打てるはずです。
●まとめ
以上がフォアハンドストロークのフォームの注意事項となります。細かい注意事項ではありますが、ボディーバランスを意識しないと生きたストローク(ナイスショット)はなかなか出ません。鏡などで確認をして、素晴らしく綺麗なフォームでナイスショットを何回も打てるように頑張って練習してください。
<指導>
株式会社トップラン 代表取締役社長
相生学院高等学校テニス部総監督
荒井 貴美人
<企画・制作・販売元>
ティアンドエイチ株式会社
DVD 「相生学院テニス部の1週間〜35年で辿り着いたプログラム〜」より
<監修>
トップランテニスカレッジ専属コーチ
相生学院高等学校テニス部男子監督
澁谷 竜矢