今月のトップラン vol.23 田島楓選手インタビュー
小学校4年生で始めたテニス「今が一番楽しい!」と胸を張って言える私がいます!
今月の主役は、トップランジュニアEXコース(相生学院高校)の田島楓(たじまかえで)選手、高校2年生。3年生が引退した今秋、新しいキャプテンに選ばれました。
練習でも笑顔が絶えず、明るくはつらつとした姿が印象的な選手です。しかし、その笑顔の裏には、決して順風満帆とは言えない日々がありました。ケガに見舞われ、目標にしていた全国大会には、中学2年生から3年間出場できず、相生学院への進学を辞退することも考えたと言います。
そんな状況の中でも、相生学院でプレーすることを決断した田島選手。そこには、相生学院のコーチ、そして仲間との出会いやあたたかい交流がありました。
◆テニスで結果を残して大学進学を目指す!決意を胸に相生学院へ
―テニスを始めたきっかけは?
小学校4年生の冬です。それまではバトミントンをしていたのですが、兄がカッコよくテニスをしているのが羨ましくて、私もテニスを始めることに。その兄は、私が中学生の頃にプロのテニスプレイヤーになりました!
―小さい頃から、お兄さんが目標だったのですね。
ずっと兄の背中を追いかけていました。
もともと兄が通っていたクラブチームに入り、兄がほかのチームに移れば、追いかけるように私も同じクラブへ。今はもうすっかり手の届かない存在になりましたが、それでも憧れの選手を聞かれれば、兄と答えますね。
―高校は、お兄さんと違う学校へ。相生学院高校への入学を決めた理由は?
兄は、海外遠征が多かったので、高校は通信制の学校に通い、その後プロに。私も中学1年生までは、兄に続こうと、プロのテニスプレイヤーになる夢をがむしゃらに追いかけていました。
でも中学2年生からはケガの連続で、全国大会への出場もできない状況でした。しかも当時は、プロになったばかりの兄が厳しい世界の洗礼を受けている姿を間近で見ていて、自分がプロになるのは難しいと考えるように。
それならば、テニスを続けながら、大学進学を目指せる学校を探そうと、トップランジュニアEXコース(相生学院高校)へ体験に行くことにしたのです。
―実際に体験をして感じたことは?
テニスで結果を残しつつ、大学進学を目指す。私の新しい夢を叶えるにふさわしい場所だと思いました。相生学院以外にも、いくつか見学や体験に行こうと考えていた学校はありましたが、最初に相生学院に来て、すぐにここだと即決しました。結局、ほかの学校を見ることなく、相生学院への進学を決めましたね。
◆高校進学を前に再びケガ…入学辞退を考えたことも
―相生学院のどこに魅力を感じましたか?
自分のプレースタイルを大切にしてくれるところです。
日々の練習も、決められたメニューはありますが、自分に合った練習メニューを取り入れて、自分の課題を克服したり目標を達成したりするのをサポートしてくれます。コーチからのアドバイスも的確で、中学生ながら「いいな」と感じたのを覚えています。
設備面も充実。もともとコートは、屋外に14面あって、屋内コートもある上に、最近は新しくトレーニングジムができて、相生の学生は自由に使えるようになっています。
ただ、ここへ来ることに決めた一番の理由は、人の魅力ですね。
―人の魅力とは?
実は、高校進学を決める時期にまたケガをしてしまい、一時は相生学院への進学を辞退することも考えました。あのときは、入学しても迷惑をかけるだけだと、そんな思いでいっぱい。でも、丸尾コーチをはじめ、当時のキャプテンがLINEを通じて一緒に頑張ろうと声をかけてくれて、気持ちを切り替えることができました。ケガをしていることへの同情ではなく、心から励ましてくれているのが伝わってきてうれしかった。だから、前向きに行動することができましたね。
―つらい気持ちを打ち明け、聞いてもらうことで、乗り越えられたのですね。
私はこれまで、つらいことやしんどいことがあったときは、人に話すようにしてきました。抱え込んでしまったら、テニスだけでなく、私生活にも影響が出てしまうので…。それに周りには、何でも相談できる素敵な仲間がいますしね!
今までたくさんの人に助けられてきた分、これからは、みんなに相談してもらえる人になれるよう、心がけていきたいです。
◆高校生活一番の目標は、団体戦での優勝 必ずみんなで勝ち取ります!
―新キャプテンとなった田島さん!高校生の間に成し遂げたいことは?
団体戦での優勝が一番の目標です!
今年3月にあった全国選抜(第44回全国選抜高校テニス大会)はベスト8に終わり、夏のインターハイ(インターハイ2022全国高校総体)こそはという想いがあったのですが、またもやベスト8で負けてしまって、すごく悔しい思いをしました。
だから来年は、この2つの大会で必ず優勝します。その次に個人戦!シングルスやダブルスで優勝できるように頑張りたいです。
―一番の目標は団体戦での優勝なんですね!
今のチームは、本当に素晴らしいチームなので、絶対みんなで優勝を勝ち取りたい。みんなも同じ想いをもっているから、なおさらですね。
実は私自身、クラブチームにいた頃は個人戦しか経験したことがなくて、相生学院に来てはじめて、団体戦という個人戦とは違ったテニスの面白さを知りました。団体戦を通じて、これまで以上に仲間の大切さが分かるようになったし、人から信頼されるような自分になろうという意識をもつようにもなりました。
―ほかにも、テニスを通じて分かったことや、得られたものはありますか?
私をサポートし、応援してくれる家族への感謝の気持ちですね。特に高校進学と共に家族と離れて暮らすようになってから、そのありがたみはより一層分かるようになりました。プロになった兄は、今でも空いている時間があると試合を見に来て、アドバイスをくれます。
ケガをしていたときは、「つらいときこそ心を強く持ち、いかにトレーニングに打ち込めるかで、その後の結果が変わる」とアドバイスをくれたのを今でも覚えています。
◆小学校4年生から始めたテニス。今が一番楽しいです!
―将来の夢は?
中学生のときに、プロのテニスプレイヤーではなく、大学へ行くことを目指すと決めましたが、その先のことはまだ考えていません。というのも今は、全力でテニスに打ち込むことが私にとって大切なことだからです。相生学院で仲間と一生懸命テニスをしていれば、きっとその先にまた新しい夢が待っている。やりたいことやなりたいものが自然と見つけられるんじゃないかなと思っています。
―つらいこともたくさん経験しました。その中でも楽しい思い出はありますか?
今までの日々は本当に濃密すぎました…(笑)。中学1年生で結果を出して、でもそこからケガに苦しんでと、楽しいこともつらいこともいっぱいありました。色んな思い出がありますが、ただ一つ胸を張って言えるのは、「楽しいのは今!」ということ。高校に来て、最高のコーチや仲間と出会い、周りと助け合う大切さを学び、少しずつ調子も上がっている。本当に今が一番楽しいです。
相生学院でテニスをする道を選んだからこそ、つらい時期を乗り越え、楽しいと思える今があるのだと感じています。
丸尾 幸弘コーチより
1年生のときは、ケガにも悩まされ、思うような成績が出せなくて、彼女自身がものすごく悩んでいました。ただ、みんなそれぞれに悩みがあるからと、自分の感情は内に秘め、持ち前のガッツでひたすら努力。それが2年生になってから結果に表れるようになり、私自身がうれしい気持ちでいっぱいです。
これからは団体戦のシーズンが始まります。来年3月に行われる全国選抜(第45回全国選抜高校テニス大会2023)の全国大会に向けて、県大会と近畿大会がありますので、まずはキャプテンとしてみんなを引っ張っていってもらおうと思います。そして昨年、一昨年とベスト8以上に進出できなかった悔しさを晴らして、優勝してほしいですね!
プロフィール
田島 楓(たじまかえで) 選手
トップランジュニアEXコース
相生学院高等学校2年生(16歳)
現在プロで活躍中の兄の影響を受け、小学校4年生でテニスを開始。
相生学院入学当初は、ケガで試合に出場できない時期があったものの、コーチや仲間の励ましで、ケガを克服しコートに復帰。
2022年夏は、「インターハイ2022全国高校総体」 で団体戦ベスト8(田島選手はダブルス1で出場)、個人戦のダブルスでベスト16の成績を残すほか、「ユニクロ 全日本ジュニアテニス選手権 2022」では、ダブルス準優勝を果たす。
9月に開催された「令和4年度近畿高等学校テニス大会」でも、ダブルスで優勝、シングルスでベスト8の好成績を収める。
秋からは、相生学院女子テニス部の新キャプテンに。今年、団体戦ベスト8に終わった全国選抜やインターハイでの優勝を目指す。
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