今月のトップラン vol.31 トップランジュニアEXコース生インタビュー
「北海道総体2023」女子団体戦
トップランジュニアEXコース生(相生学院)が優勝!
仲間と心を一つに悲願を達成!
「高校生活一番の目標は、団体戦での優勝!」
2022年10月、「今月のトップラン」のインタビューで力強く語っていたのが当時新キャプテンに就任したばかりの田島楓さん。あれから1年後、田島選手率いるトップランジュニアEXコース生(相生学院)女子チームは、「北海道総体2023」の団体戦で見事優勝を果たしました。
2022年の全国選抜&インターハイはベスト8。悔しさを胸に挑んだ「第45回全国選抜高校テニス大会2023」では、あと一歩のところで敗退し3位。「次こそ!」とメンバー全員が一丸となったインターハイでは、全国選抜の優勝校を破り、悲願の優勝を成し遂げました。
今回は、相生学院女子団体戦を戦った5人のメンバーに、優勝を成し遂げた今の想いを聞いてみました。
◆ 1カ月たった今も「優勝」の喜びは残っています!
―優勝おめでとうございます!今の気持ちを聞かせてください。
田島:相生学院に入学したときから「団体戦優勝」はずっと私の目標でした。なかなか結果を出せずにいたので、優勝はすごくうれしい。1カ月たった今もその気持ちはずっと残っています。ただ、個人的にはダブルスで負けた試合があるので、悔しさも少しありますね。
里:私も3回戦では一度負けているので、その悔しさは残っています。みんなが勝ってくれたから勝ち進めたけれど、S1として、団体戦は全勝したかったなという想いがありますね。
―1年生&2年生の皆さんはいかがですか?
稲場:私にとってははじめてのインターハイ&団体戦。はじめて尽くしで、すごく緊張しましたが、先輩たちが活躍している姿を見て、テニスを思いっきり楽しむことができました。
石川:最後まで楽しくプレーすることができました。私も決勝では負けているので、優勝したときは実感がなかなか湧かなかったけれど、すごい経験をさせてもらったと思っています。
朝倉:私はベンチで応援していることが多く、みんなのかっこいい姿をずっと近くで見てきたので、優勝したときはとてもうれしかった。来年は、この経験を糧に主力として活躍できるように頑張ります。
◆ 自然とできあがっていたチームの一体感 それが優勝の原動力に
―優勝できた要因は?また優勝するために心がけたことがあれば教えてください。
田島:個々が最大限に努力し、それぞれがやるべきことをやった。だからこそ最高の結果につながったのだと思います。もう一つはチームの一体感。チームを勝利に導いた一番の要因だと感じています。とはいえ、一体感というのは、自然とできあがっていたものなので、チームが優勝するために何か特別に心がけたことはないですね。
ーチームが自然と一つになれていたのですね。
朝倉:相生学院の生徒は全国いろんなところから集まってきているので、ほとんど全員が寮生活。練習が終わっても、一緒に過ごす時間が長いので、自然といい関係が築けるのかなと思います。いつもみんなと過ごしていますがとても楽しいです。
田島:部活では、それぞれの学年に役割があり、特に1、2年生は準備をしたり片づけをしたりして日々の練習を支えてくれています。でも、部活が終わると、学年関係なく、一緒にご飯を食べたりおしゃべりをしたり…。そうした環境が良いチームワームをつくりあげているのかなと思います。
全員が同じ目標を共有できている。だから男女や先輩後輩の枠を超えて、仲良くできているのかもしれません。
石川:今回は開催地が遠方の北海道ということもあり、相生学院の応援は、インターハイに出場していたメンバーのみでした。他校に比べて応援団は少なかったけれど、一人ひとりがものすごく大きな声を出して、盛り上げてくれました。だから一致団結して戦ったなという実感があります。相生学院ならではの仲の良さは、インターハイでも発揮されていました。
里:男子チームも、自分たちが負けた直後だったにもかかわらず、応援に駆けつけてくれました!
◆ 相生学院の強さの秘訣は「文武両道」のカリキュラムにあり!
ー相生学院のいいところを教えてください。
稲場:全国から強い選手がたくさん集まってくるのが魅力。日々の練習で、たくさんの刺激をもらえるから、「私も頑張ろう!」と努力ができます。トレーニング施設などテニスが上手くなるための環境も整っています。
それに、寮では洗濯も料理も自分のことは自分でしなければいけません。中学までは親に頼っていたことも自分でやるようになり、テニス以外の場でも自分の成長が感じられます。そうした環境があるのも、相生学院のいいところですね。
田島:学校のカリキュラムも相生学院ならではです!私たちのスポーツコーステニス部では、「文武両道」を掲げてカリキュラムが組まれており、火曜から木曜は、午前中が授業で、午後からは部活の時間になっています。どこの学校よりもしっかり練習できる時間があるけれど、だからと言って勉強がおろそかになることはありませんし、テニスに打ち込みながら大学進学も目指せます。部活と勉強がこれほど両立できる高校というのは珍しいのではないでしょうか。
里:中学生のころから相生学院に練習に来ていましたが、最初は練習時間の長さや練習量にとても驚きました。正直、「やだな…」と思ったこともあったけれど、3年間やり切った今、ここへ来てよかったと感じている自分がいます。
◆ 先輩たちに続け!来年も目指すは個人&団体戦での優勝
ーこれからチームの中心となる1、2年生。今後の抱負は?
稲場:先輩たちが大きな大会で、素晴らしい成績を残してくれたので、私も続いていきたい。まずは個人で全国優勝を目指します!
石川:3年生の先輩たちは、心から信頼できる存在でした。自分が3年生になったときに、後輩が同じことを感じてくれるように、努力していきたい。そして全国選抜やインターハイでもう一度優勝できるよう、チームを引っ張っていきます。
朝倉:練習に最後まで参加できなかったり、試合では緊張して力を出し切れなかったりしたことが何度かありました。ただ、先輩たちは、練習でも試合でも最後までやり抜く姿をいつも見せてくれました。これからは自分も先輩に続いていきたい。団体戦でたくさん試合に出てチームに貢献することが目標です。
◆ 今年引退の3年生 支えてくれた監督・コーチ、施設のスタッフさんに感謝したい
ー3年間を振り返って思うことと今後の目標を教えてください。
里:私はもともと言いたいことをはっきり言えるタイプではなかったのですが、相生学院では、監督やコーチにもきちんと自分の意見が言えて、自分らしく自由にテニスができるようになりました。毎日楽しく、気持ちよくテニスができたなと今改めて思います。
将来の夢は、何か大きなことを成し遂げてお札にのること(笑)。どんなことをするかは考え中。テニスかどうか…それは楽しみにしていてください!
田島:たくさんの人に支えられた3年間でした。チームメイトはもちろん、監督もコーチも、そして施設のスタッフの皆さんも話しやすくて、なんでも相談できて、信頼できる方々ばかり。怪我もあって大変な時期もありましたが、皆さんのおかげで、苦しい時期も向上心を失わずテニスに向き合うことができました。
今後の目標はまず希望の大学に合格してテニスを続けること。上手く結果が出たら競技を続けようかな。それに怪我をしたときの経験を生かして、テニス選手のメンタルをサポートするメンタルトレーナーになりたいなとも考えています。
「最後に何か言い残したことは?」の質問に田島キャプテンが一言。「インターハイで優勝できたのは、試合に出ていないメンバーのサポートがあったからこそ。同期のメンバーにもたくさん支えてもらったおかげで、最後に楽しく落ち着いてプレーができました」と話してくれました。
丸尾コーチより
全国選抜が終わった時点で、みんな悔しい思いをしていたので、インターハイを勝ち取るためにはどうすれば良いか話し合い、みんなでやるべきことを考えました。僕自身はいつも通りにしていたつもりですが、周囲からは「熱が入っている!」とよく言われましたね。それだけインターハイにかける想いが指導する側にもあったと思います。
ただ、試合に勝つというのは大きな目標ではありますが、部活動で大事なことはそれだけではありません。相生学院では、これから先の人生を踏まえて規則正しい生活はもちろん、「返事・挨拶・後片付け」の大切さも教えています。部活動を通して、生徒たちは人間関係の築き方もきちんと学んでいます。
引退した3年生には、テニスを頑張るのはもちろんですが、部活での経験を生かして自分の人生をしっかり生きていってほしいとエールを送りたいですね。
全国選抜大会代表メンバーについて
S1里菜央(3年)=写真中央、S2稲場らん(1年)=写真右、D田島楓(3年)=写真左から2人目、石川颯姫(2年)=写真左、朝倉優奈(2年)=写真右から2人目
相生学院女子団体のインターハイ優勝は5年ぶり3度目。インタビューの間も、選手を見かけたレッスン生の皆さんが「おめでとう!」と次々に声をかけ、惜しみない拍手を送っていました。
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