今月のトップラン vol.21 唐津 裕貴選手・高畑 里樹選手インタビュー
高校生最後の夏。インターハイ&全日本ジュニアは必ず優勝します!
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「全日本ジュニアの出場が決まりました!」
インタビューの日に声を弾ませて報告してくれたのは、トップランジュニアEXコース(相生学院高校)の唐津裕貴選手と高畑里樹選手の2人。1年生からペアを組み、高校2年生のときに新人戦でダブルス初優勝を決めた2人は、今年春の「第44回全国選抜高校テニス大会」でD1(ダブルスの一番手)として男子団体戦3連覇に貢献、7月初旬に行われた「第13回明石市長杯明石オープンテニストーナメント2022」では、大学生や実業団、プロの選手を抑えて、見事優勝を決めました。
同じ高校3年生の仲間が自らの試合を終えて引退する中、2人は7月末から高知県で開催されるインターハイに出場、その後全日本ジュニア、国体予選と試合が続きます。仲間の想いを背負い、またキャプテン&副キャプテンとしてチームを引っ張りながら大きな大会に挑む2人に、これまでのこと、この夏のこと、そして夏が終わった後のことを聞いてみました。
◆高校生最後の夏 インターハイ&全日本ジュニアは必ず優勝します!
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―明石市長杯ダブルス優勝おめでとうございます!試合はいかがでしたか?
唐津:高校生だけでなく、大学生、社会人、実業団、プロのテニスプレイヤーも参戦するとあって、競った試合が多かったなと思います。特に決勝戦の相手は実業団。最後の2セット目に5-4から5-6に逆転されたときは、ちょっと焦りました。
―そんな中でも見事優勝を決めました!唐津選手は、シングルスも準優勝でしたね。
唐津:先にダブルスの優勝が決まったのが良かったかな。シングルスの戦いに弾みがつけられたように感じます。
―これから夏本番!しかも高校生最後の夏です。
唐津:7月末から高知県でインターハイがあり、僕たちは団体戦にダブルスで出場します。終わったら、次は全日本ジュニア。実はちょうど昨日(※取材日7月16日の前日)、全国大会への出場が決まりました!!全日本は、ジュニアの中で一番大きな大会で、僕はダブルスで出場します。
高畑:僕はダブルスとシングルスの両方で出ます。インターハイと全日本ジュニアの後は、国体予選。8月まで気の抜けない試合が続きます。
―これから始まるインターハイ&全日本ジュニアに国体。ずばり目標は?
唐津&高畑:(2人声をあわせて)優勝!!すべての大会で優勝します!
―優勝に向けて心がけていることは?
唐津:とにかく楽しむことですね。やっぱり雰囲気が悪くなると、自然と流れも悪くなってしまう。ダブルスはいつものように2人で楽しく盛り上げていけば、絶対いい感じになると思います!
高畑:だね!
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◆勝ち負けにこだわるよりもまず楽しむ!それが2人の強さの秘訣
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―相生学院高校を目指した理由は?
唐津:小学校3年生からトップランのジュニア強化クラスにいて、相生学院の選手をずっと見てきたので、自然と入りたいなと思うようになりました。
高畑:先に相生学院に入学して活躍していた兄の姿をみて、僕も続きました。自分も入ったらテニスでもっと強くなれるかもしれないと感じたし、親元を離れて生活することで少しは自立できるかなという思いがありました。
―2人がダブルスを組むようになったきっかけは?
唐津:入ったときに、もともと実力が同じぐらいだったというのが大きな理由です。自分たちで希望を出し、最終的にコーチが判断して、ペアを組むことになりました。
―2人の強さの秘訣を教えてください。
高畑:僕らはいつもダブルスを楽しむ感じでやっている。勝ち負けよりも楽しむ!がモットー。だから自然といい関係になりますね。2人で喧嘩をしたことは…ないですね。
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―お互いのいいところを聞かせてください。
高畑:顔も含めてめちゃくちゃかっこよすぎるところです(笑)。
とにかくかっこいいし、なんでもできちゃう器用さがある。だから困ったことがあれば、すぐゆうきに相談しています。試合中なんかは、とにかくいいことを言ってくれる。自分が落ち込んでいたら「気にしなくていいよ、次は必ず俺がとるから!」って。だからすごくやりやすい。
そんなこともあって、後輩からも頼られていますよね。「なにかあったらゆうきさんの所に行く!」っていう感じになっている。
唐津:みんなから頼られているのは、りきも同じだし、面白くて盛り上げてくれるところも魅力です。テニスをしているときだけじゃなくて、日常生活でもムードメーカーなんですよ。
試合でも、毎回雰囲気をつくってくれる。次のインターハイもですが、最近の選抜大会では、僕ら以外はみんな後輩というシチュエーションが多い。そんなときでも、全員が仲良くできるように盛り立ててくれるので、学年が違っても雰囲気がすごく良くなる。団体戦でも息が合う感じになります。
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◆つらいこともあった3年間 励まし合ってお互い頑張って来られました!
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―2人はキャプテンと副キャプテンですよね。リーダーとして大変だったことは?
唐津:僕たちの次の代からすごくたくさんの後輩が入ってきて、人数が多い分まとめるのが大変でした。練習もいくつかあるコートに分かれるので、僕の目の届かない部分が多く、どういう練習をして人間関係がどうなっているか分からないことも。そういう状況でチームをどうまとめていけばいいのか、すごく考えたように思います。
―相生学院の3年間はいかがでしたか?
2人:あっという間だった。
唐津:試合が一つ終わって、よし次の大会がんばろうというのを繰り返していたら、あっという間に時がたっていたという感じがします。
高畑:つらい時期もありました…特に昨年は、一時期上手くいかないことが多くて、「早く引退してぇ!」と思ったことも。でも頑張ろうとずっと励ましてもらって、引っ張り上げてもらいました。
唐津:確かに上手くいかない日もたくさんありました。大会に負けたことももちろんあるし…でも負けたことを気にしすぎてもダメなので、先を考えていくしかない。お互い切り替えて、ここまで一緒に頑張って来られました。
◆別々の道を歩むことになっても…いつかまたペアを組みたい
―相生学院に入って良かったなと思うことは?
高畑:寮に入って、親のありがたみが良く分かるようになったこと。いつも母にやってもらっていた洗濯とか料理とかを自分でするようになって、改めて感謝の気持ちが持てるようになりました。
唐津:相生学院には、自分と実力が同じだったり、もっと上の人がたくさんいたりする。その中で切磋琢磨できたことは、自分にとってすごくプラスになったし、他の高校では決して味わえない経験ができました。もしテニスをしてなかったら…きっとやることなかっただろうな、毎日放課後とか何していたのかなと思いますね。
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―将来の夢は?
高畑:会社に入って、働きながら実業団で試合に出られるようになりたい。今はまず大学に行って、将来的に実業団へ。この先もずっとテニスを続けていきたいです。
そのために今は、テニスを頑張りつつ、週1回のオフを削って小論文の塾に通い、11月の大学受験に備えています。
唐津:僕はプロのテニスプレイヤーになって活躍したい。それが小さい頃からの夢だったので、大学には行かず、テニスの実力をあげていくことに専念します。あと英語を頑張らないといけないかな。とにかく毎日いろんなことがありますが、日々精進して一日ずつ、成長していけたらいいなと思います。
―この夏が終われば、それぞれ別の道を行くことになるわけですね。
唐津:別々の道を歩んでも、同じ大会に出る機会はたくさんあるので、また一緒にプレー出来たらいいなと思う。
2人:違う道に行っても時々会っているだろうな…大人になったら一緒にお酒を飲んでそう(笑)。
最後は顔を見合わせて満面の笑みを浮かべる唐津選手と高畑選手。高校生最後の夏をどんな風に駆け抜けていくのか、まだまだ2人から目が離せません。
大崎 翔平コーチより
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大学生や実業団、プロと一緒に対戦する明石市長杯。自分たちより上のカテゴリーの相手と戦うときには、緊張したり、自分たちの普段やっていることが出せなかったり、格上だからと気持ちが引けてしまったりしがちですが、大きな大会に出て行った経験もあって、臆することなく2人で立ち向かって行けました。自分たちの力を十分に発揮して、優勝を勝ち取ったのは本当に素晴らしいこと。インターハイで2人に頑張ってもらわないといけないダブルスで優勝できたのは、チームにとっても良い影響を与えたと思います。
ただ2人の夏はまだまだ続きます。関西ジュニアが終われば、すぐにインターハイ。春の全国選抜に続き、インターハイでも団体戦優勝できるように、3年生として、キャプテン&副キャプテンとして、精神的な部分でもプレーの部分でも後輩たちを引っ張っていってほしい。もちろん僕も一緒に頑張ります!
プロフィール
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唐津裕貴(からつゆうき) 選手
トップランジュニアEXコース
相生学院高等学校3年生(17歳)
兵庫県高砂市出身。大人になってテニスを始めた父と、軟式から硬式テニスをするようになった母のもと、家族みんなで楽しもうと、姉と一緒にテニスを習い始めたのがすべての始まり。年長から週一でスクールに通い、小学校3年生からトップランに。コーチのすすめで、ジュニアの強化クラスへ入り、その後相生学院高校へ。
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高畑里樹(たかはたりき) 選手
トップランジュニアEXコース
相生学院高等学校3年生(17歳)
東京都出身。テニスをしていた父や兄の影響でテニスを始めたのが4歳の頃。最初は遊びのつもりだったというテニスがどんどん楽しくなって競技の世界に。地元のクラブチームを経て、相生学院高校へ。兄も相生学院の卒業生。
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